[ Suspension-Cylinder からの Return (overflow-return) を考える]
◇コメント
 Hydropneumatic Citroen Models は (ここでは DS と重複して存在した GS, CX と比べる) Engine を止めると、時間の経過と共に「その時間の長短の違い」はあっても、いずれにせよ車高は低下してしまいます。この事実はまず第 1 に Suspension-Cylinder と Piston との僅かな隙間から LHM が leak してしまうからでしょう。この防止対策として「多くの Sealings」 があります。
 しかしながら、 DS と GS, CX の Suspension-Cylinder の Dustcover を比較して見ますと「大きな違い」に気が付きます。 DS では 1 本であった"Pipe" が GS, CX では sealings からの 1) Leakage Return Pipe と 2) 大気に開放された Pipe とになります。この違いは Suspension Cylinder 内の LHM がどのような回路で「移動するのか?」の問題と係わり合ってきます!!!
 GS, CX では参考に載せました図のように Leakage Return Circuit からだけでは、車高が低下するには LHM の移動量が少な過ぎると思はれます!そこで第 2 に起こり得ることを考えなければなりません。
 それは GS では常に経験されることですが (MIN Lever 位置が無い)、 Engine 停止後に車高を「高くしようと」レバーを動かすと「逆に下がってしまう」事実です。
これは、 Main-accumulator に車高を上げる油圧が無いので、逆に Feed-Pipe 中を Suspension 側から LHM が「戻ってしまう」からです。これは Priority Valve や Security-Valve が作動する前の状態でなければ起こりません。front & rear Height-Correctors の回路が閉じられてしまうからです。


c0019483_2235020.jpg

◆解説
 上の図は DS: Feed-Pipes ですが、既に ( 2005-03) に紹介しています。 Leakage Return Pipes に付いては,下に紹介してある CX, & GS の回路 (10) と同一ですので省略します。
 さて、 GS の点検整備書 ( SEIBU 自販製) に記載されています「油圧漏れ」の点検が参考になります。これには 1) 油圧計 ( 0-250bar) 2) 3-Way-Union 3) Plugs が必要になります。この測定装置により各油圧装置は[ 3 分間の油圧低下が 10bar 以上 ] の場合には交換になると記載されています。基準値は当然 170bar-140bar ( CUT IN or OUT) なのか?が明確でないようです。
 測定対象部品は main Accumulator & Regulator, Height-Corrector, Suspension-Cylinder, Priority-Valve です。 従って、私が比較してみたい時間は Priority-Valve が作動する ( 100bar) 前に Suspension-Cylinders から「逆流する」可能性の「時間的条件」ですから、main Accumulator と Priority-Valve の 2 個と Height-Correctors (front & rear), Suspension-Cylinders X 4 の 6 個を比べれば 2 : 6 = 1 : 3 になるのです。
c0019483_2311639.jpg

 3 倍であれば Suspension-Cylinders から油圧が抜けて Height-Corrector が「加圧位置」になっている時に、実際には "Feed" する代わりに "Return" する可能性は充分にあるのです。言い換えれば、GS で起こる現象が DS, CX でも起こるのです。「起こる可能性がある⇒普通である」と言えるのです。
 この事実を考える時、この事を認めないと GS, CX で存在している Ventilation-Pipe (12) からは「常に LHM が漏れて」いなければなりません。
c0019483_22482576.jpg

上が CX の Overflow Return Circuit 図で、下が GS の Overflow Return Circuit 図ですが、幸いなことに図の番号が殆ど同じです。 * CITROEN CX TECHNICAL DESCRIPTION , CITROEN GS TECHNICAL DESCRIPTION. Relations Publiques Citroen.
c0019483_22185262.jpg

 また、この Ventilation-Pipe (12) からは front Cylinders に 7cc, rear Cylinders に 25cc の LHM が Suspension-Ball の潤滑の為に入れてあることです! ***そしてこの Suspension-Cylinder & Dust-Cover の形が以後の BX, XM 等の standard Type になっていることです。しかしながら、両方の Pipes が上側を向いているのは合理性に欠けており、少なくても横方向に setting するべきでしょう!

c0019483_22531153.jpg

以上の Overflow Return Circuit & Suspension-Cylinder-Cover (BOOT) の考察より、"DS/ID" の Return-Pipe のはたすべき仕事は 1) Boot 内の Ventilation, 2) Overflow Return, であるのか? 通常、Boot 内は Leakaged LHM で満たされているのか?等の「疑問を解決する事」が残されているのです。考え得ることは、最初期の IDS では Leakage は多く、私達の DS 23 では GS, CX. の level に近いのでしょう。 解っているようで「本当は」明確に検証出来ていないことは多いものです!

c0019483_011745.jpg
c0019483_034178.jpg

Reservoir-Tank への Return-Pipes に就いては (2007-03) に詳しく記載してあります。Overflow-Return は一番前の (1) です。
c0019483_064476.jpg
c0019483_072131.jpg

[PR]
by citroenDS | 2007-08-17 22:38 | Citroen 資料紹介


<< [ ELIGOR; DS21,... [ 再度 Starter-Mo... >>