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[ Water-Temp.(idling=1,000rpm 時) の測定]
◇コメント
  my DS 23 は Radiator を NISSAN 3L Diesel 用に交換して(配管径が 45mm と同一だったので=小型トラック)、最先端の Cross-Member の上に置いてあります。従って、当然 Cooling-Fan は electric-Fan です。
 その位置がやや低いのが「最大の欠点で」 (siphon 効果がない!)それを補助するために Motor-Cycle 用の Radiator を sub-Radiator にしています。当然この sub-Radiator にも electric-Cooling-Fan が付いています。 main-Radiator にも大型の electric-Cooling-Fan を装備しています。また、より精密な Cooling-Water-Temp. の測定のために LaMco の meter を装備しています。
 そこで Coolant の交換後なので、Bonnet を閉じて idling=1,000rpm での Water-Temp の時間的変化を Graph にしてみました。
[ Water-Temp.(idling=1,000rpm 時) の測定]_c0019483_194222.jpg

◆解説
  Graph の説明になりますが、 ca. 22 min. で 80 ℃ になり、25 min. で 85 ℃になりました。85 ℃で Cooling-Fan が 2 min. 回って 80 ℃に下がり Fan が止まります。さらに 3 min. 経つと 85 ℃に上昇し 2 min. Fan が回って下がるのを繰り返しました。Cooling-Fan 用の S.W. は普通には Radiator の出口側に付けます。 Fan が回ると直ぐに Water-Temp. が下がり Fan が回っている時間が短く、頻繁になります。一番高い場所に S.W. を付けますと、長く回りますが再度 Water-Temp. が上がるまでの時間は長くなります。そこで Motor は始動時に一番電流が多いのですから、私は「回数の少ない方」を選択しました。
 走行すれば、 Engine 負荷が大きくなり発熱量は多くなりますが、走行風により自然冷却は増加しますから、 Fan が回る必要性は減少します。 さらに「高速走行」が続けば一般的には「冷却風の増加度」は大きく "Over-Cool" になります。
 冷却問題はそれほど「困難ではありません」が、冷却による Engine-Room の加熱の方が問題の解決が困難なのです! すなわち、 LHM の粘度の低下による調整不良、燃料のパーコレーション等です。従って、停車で Bonnet closed が一番困る問題です。 Belgium では、front-Door の前側で、front-Wing の後端部に「排熱口」を作っている会員がいるそうです。会長が遊びに来た時に直接聞きました。
 CITROEN 社が DS で 1960-62 年に Front-Wing に一度は「排熱口」を装備したのですから、そのまま残して欲しかったものです!!!
[ Water-Temp.(idling=1,000rpm 時) の測定]_c0019483_19423546.jpg

Gearbox の上に Radiator が無いとあらゆる整備、点検が非常に容易になりますので、今回も original に戻すのは止めにしました。次回のユーザー車検が済みましたら「元に戻して」おきましょうか・・・それまでに、Gearbox 回りの整備と、 Radiator 関係を整備しておきましょう。写真では、sub-Radiator や延長してある upper-Hose が見えます。この前に Radiator を移動してあります。
[ Water-Temp.(idling=1,000rpm 時) の測定]_c0019483_19431410.jpg

by citroenDS | 2007-06-27 19:19 | DS の整備と解説


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