[ イギリス生産: DS の HEAD-LAMPS ]
[ イギリス生産車の Head-Lamp に就いて]
◇コメント
 イギリス連邦国ではイギリス生産車は輸入関税が減免されたが、その条件を満たすには価格のイギリス製部品類の比率が 51% を超える必要があった。そのためにはヘッドライトも「小径」であったと「写真説明」の場所に小さく記載されています。この著者 J.Reynolds は、補助ランプ、パーキングランプ等に就いては「ひつこく」記載しているのですが、どうしてか[ HEAD-LAMP]に就いては記載をしたがらない所があるようです・・・と指摘して来ました。
 しかし、写真を見れば「小径」であることはすぐに分かります。その理由が英国での部品調達に原因していることを明確にすれば「事たれり」では無いでしょう? Lucas は何故「同じ径のヘッド・ランプ」を製造しなかったのでしょうか? それにオリジナルに比べて「格好が悪い」ので、後日交換するオウナーが多かったであろうことも事実でしょう。何か灯火に関する法規でもあったのでしょうか? これは西武自販が SM を売ったのですが、「格好の悪い」アメリカ型を当時 25万円掛けてオリジナルに皆さん戻したのですから、同じことが言えるでしょう。
◆解説
 そこで再び BROOKLANDS BOOKS で調べてみましたが、信頼できるのは[ The Motor],[ Autocar]位です!その他はかなり怪しいところがあります。
 最初が Autocar: Road Test: No.1995: Citroen DW 1964-9 です。P-44 に EQUIPMENT の項にやっと見つけました。 Headlamps : Lucas Sealed Beam, 45-40 watt と記載してありました!これは、たまたま記載されていたので、恐らく 1956 年からでしょう。"ORIGINAL"本でも 1960 年型の写真が載っています。Lucas の Sealed-Lamp であり小径であるので、メッキリムの幅が広いだけではなくて、二段になっているようです。
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 次が同じ Autocar; Road Test: No.2056: Citroen(DS21) Pallas M: 1965-3 です。これに掲載されているのは、"ORIGINAL"本にも載っている「白い DS 21」と同じ年式で、Head-Lamp は「普通の径」のヘッドランプが装着されています。 P-60, EQUIPMENT: Headlamps: Cibie Sealed Beam と記載されています。この頃になると「ヨーソ・バルブ」と書いてあります。
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▲シールドビーム・ランプ: sealed beam lamp.
 前面レンズと反射鏡をガラスで成型、溶着し、完全密封した前照灯であり、2 灯式と 4 灯式がある。寸法、性能は規定されている。反射鏡はアルミの真空蒸散処理後、アンカーを介してフィラメントを溶着するが、この過程でフィラメントと反射鏡の相対位置を精度よく調整できるので、製品の配光性能はバラツキが少ない。( 大車林 )
となっているが、アメリカ仕様は合衆国の法規に合わせてシールドビーム・ランプに変更したと記載されているが、イギリス生産車に於いては「部品調達率」の為なのか?合衆国同様の法規に従ったものなのかは記載されていない。また、購入者はミスマッチの故に、または寿命による交換時に、マッチしたサイズのものにしなかったのか?も記載されていない。 あるいは Lucas が「数量が少ない」ので DS/ID 用を生産しなかったのかも説明がない。
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by citroenDS | 2006-10-07 22:43 | Citroen 資料紹介


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