[ 初期 DS/ ID のマフラー位置 とラジエーターの効果? ]
食用蛙とフランスでも書いてあった ↓
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×印は 4 隅のジャッキをかける場所↓(2005-01)
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↓RADIATOR と DUCT が離れている!設計者は何を考えていたのだろう
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[ DS/ID の排気系とラジエーターとの位置関係 ]
◇コメント
 DS/ID 19 の'56~'63年までの冷却系は普通に考えれば「冷却系」ではなくて「保温系」かと思はせるものです。まず、排気マニホールドからの配管は後方ではなく前方に向かい、ラジエーターの右側でサブラジエーターに接続して前下方に向かい、半円形のバンパー内部、すなわちギヤ・ボックスの直前にあるメイン・マフラーにつながるのです。
 これらを示したのが上の 2 枚の写真であり、私たちの常識的な考えからは「予想も出来ない」ものでしょう。恐らく、この下から「ギヤ・オイルを温める」構成になっているのは、北欧でエンジンを掛ける前に電熱器で温めると云うのと同じことに通じるものでしょう。要するに、オーバーヒートを防ぐよりも、オーバー・クールを防止する目的なのでしょう。
 このことは、冷却気を取り込むと同時に「取り入れ口」を塞ぐフラップがあったり、この後のビニール製ダクトにジッパーがあって、冷え過ぎの時には開けるように設計してあることからも予想できることではあります。それにしても、この構成が何故に '56 ~'63年まで続いたのか? また、それ以後は「何故一般的な構成に変わった」のかを説明する写真の 1枚も示したからといって不都合はなかろうと思うのですが・・・
 実は、このことと「フェンダーに換気用のグリル」が、 '60,'61,'62 年だけ造られたことを「どう理解するか」です。それ故に以前に、この年式だけの「不思議」を記載した訳でした。何で、こんな「目立った」場所を改装した( 見方によっては最大のモデルチェンジだ!)後に CABRIOLET-USINE の製作がはじまったのだろうか?と記載したのです。( 2006-06 )
 益してや、ラジエーターに冷却気を導入するダクトが「完全密閉型」に接続されていないので、エンジン・ルームの中で冷却気が循環してしまい「効果が低い」ことなどは、われわれ素人でも知っていて「やらないこと」なのです!
 実際、'60 年に「換気用グリル」をつけた際にもビニール製ダクトは無く、冷却気の「悪循環」は残されたままですから、一層理解不能です。この問題がわれわれが見ても「正常な形状」である現在と同一になったのは、'63 年のことです!( 現在のようにマフラーは前席床下に移動した。)
 この事実を、CG "ORIGINAL"本では、「しかしこのラジエーターレイアウトはオーバーヒートを招きやすかったため、1959 年 9月、左右フロントフェンダーの上面に排気グリル( ポリッシュ仕上げアルミ製 )を装着して、ボンネット内の通気を向上させた。・・・等と長い説明がありますが、何で最初から・・と言いたくなるものですが、さらに実車の欄外にはエンジン冷却水よりも油圧システム用オイルの過熱が問題だった。と書かれています!それが真実であるのならば、何故リザーバー・タンクを移動しなかったのでしょうか?相変わらず「ラジエーターの真横」にある不思議をもっと納得させて欲しいものです。 メインアキウムレーターもラジエーターの近くのクロスメンバー ( ブレーキ・アキウムレーターのそば?) にあったと書いてあります。 
 TOUTES LES CITROEN には、この問題を以下のように記載してあります。 De l'avant,la DS 19 1960 est reconnaissable a ses curieuses grilles d'aeration sur les ailes. 和訳すれば「1960 年 DS 19 には、奇妙な換気用のグリルが前ウイングに認められる」ですが、本来シトロエン車にはエンジン・ルームの「換気性」など考えられたことなど無いのですから、「換気用」とは車内のことであると思うので、 1963 年からはこの「換気口」がヘッドライトの下に新設されたのですから、こう思うのが自然でしょう。現在、Mr.Jerome BECE に質問しているところですので、明確になったらご報告いたします。
▲言い訳ではなく、ブレーキ・アキウムレータを前後に独立に設置してみたり、ハイトコレクターの後にしたり、前にしてみたり、 DS 初期の技術的な稚拙さには「ガッカリさせられる」事が多かったのは予想外でした。そのあたりを実物の写真で示して欲しかったと思います。→CG:ORIGINAL CITROEN DS に期待したい事なのです!!!
◇ハイドロニュウマティック、ハイドロウリック・コントロール等の優れた、独創的な技術に対して、水平対向 6気筒エンジンの開発に失敗したりと、「アンバランス」さ、「ひ弱さ」をフランスの技術は持っているように感じます。
写真はいずれも IDeal DS CLUB 会報:No22,23 より
 
 
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by citroenDS | 2006-09-03 23:59 | Citroen 資料紹介


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