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[ミニチュアカーの紹介(16);RIO:DS19 for General de GAULLE]
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◇コメント
 大分「頭の痛くなる」ような話を続けましたので、気晴らしにミニチュアカーに戻りましたが、本当は「関係がある」のです。この項では "ORIGINAL" の記事が参考になったと云うことです。
 ド・ゴール将軍( とマダム )の使用していた DS 19 は"Prestige"では無いことが資料で分るのです。 OAS の襲撃を受けた時( 1961-9-9 )の DS も '60年型の普通のものです。右 C ピラーを見事に撃ち抜かれています。従って、このモデルも「正解」です。ルーフは英国の WEBASTO と同じカンバス・トップでしょうか?下の写真では、たたんだカンバスは見えませんが・・
■解説
 RIO,made in Italy です。 箱には No.114, General de Gaulle 1962. と書いてありますが、この年式には前フェンダーに「換気用グリル」がありますので、実は裏板に書いてある No.97, DS 19,1956 が正解になります。でもまあ、良くも後の本 "LES VOITURES DES GRANDS" (balland) と同じように作ったものです。それで許しましょう。但し、国旗の取り付け場所が違います。表紙の DS では前バンパーのナンバープレートに近い左側にあります。 RIO も NOREV が原型でしょう。銀色のプラスティックの多用もどうでしょうか?このモデルでは特に、B, C ピラーも黒色ですから「使は無い」ほうがよかったのでは・・?内装はグレイですが、 Pallas 仕様と比較するとかなり「質は低下」しています。↓( 写真下:参照 )
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 左の写真が Les Voitures des Grands からですが、この本の写真が悪くてド・ゴール将軍が DS 19, 1956 から出ようとしている姿がキレイにでていません。この本に出ているだけでも、ド・ゴール夫妻は 3台以上の DS 19 を使用していますが、1台も Prestige はありません。
 右の写真は、フランスの IDeale DS クラブ誌からで、Berline DS 19 uniformement Noire-1957 となっています。こちらは、国旗がミニチュアカーと同じ位置に立っていますが、こちらも Prestige 仕様ではありません。 B,C ピラーを含めて「全て黒色塗り」ですしシートも布張りです。

 TOUTES les CITROEN によると、Prestige 仕様は 1958年の Salon で発表された特別仕様で Chapron で注文生産されたと記載されていますが、価格は 1961年: Berline ;12,820F. Prestige ;15,550F. Cabriolet ;22,040F とありますので、Option で「ピンからキリまで」の内の ID ベースの低価格表示でしょう。"ORIGINAL"によると 180台しか売れなかったそうです。恐らく、フル装備では「高価過ぎた」のでしょう。
▲ドゴールの DS Presidentielle, 1 PR 75 ( ミニカー: 2005-11 参照 )で有名な専用車が'68年に造られるまでは、 5 PR 75;のシムカ・シャンボールと T.A 15H で造られた 2 PR 75 がありました( いずれも OPEN )から、不足を感じていた訳ではなかったでしょう。
by citroenDS | 2006-09-03 21:30 | DS minicar 紹介


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