[ユーザー車検]その4
( 3)ブレーキ検査;前輪、駐車、後輪。
□コメント
 この検査くらい検査用のコースが、右ハンドルで後輪駆動車の時代に作られたものであるのかが明確に示されているものはありません。即ち、検査をするには車輪を2つのローラーの間に持って行くと、支持板が下降して車輪がローラーの間にはまります。ブレーキ検査用にはローラーに凹凸があり、この回転に「ふむ」の指示に従ってブレーキ・ペダルを踏んで、抵抗力を測定するのです。
 後輪駆動車であれば、先ずローラーで前輪を検査して、少し前進させて後輪を検査し、駐車用を検査すれば終了します。少し進んで、スピードメーター検査用のローラーに載せることになり問題は格別には無いのですが、FFとなると大分様子が違ってくることは想像できるでしょう。前輪ブレーキを検査してから、少し前進してスピードメーターを検査してから、再度後輪のブレーキの検査になります。ここで駐車ブレーキが後輪であれば問題はないのですが、前輪が駐車ブレーキであった場合には前輪の検査の時に済ませていなければならないのです。ライン上では絶対にバックは出来ないのです。
 車検場では「言い訳」など出来ないように「前輪駆動車用のスイッチ」があること、また申告用のインターホンまで用意してあるではないか!と「万全の配慮」をしてありますが、シトロエンのような左ハンドルでFFの上に前輪駐車ブレーキとなると、この右側に設置されている「万全の装置」は見えないのです。プロ達の長い列の間で「きょと、きょと」しているユーザーには車を直すぐに並べるだけで「精一杯」で、アット思った時には既に遅しであります! ですから、必ず空いている時期でなければならないのです。ですから、4輪駆動車用に10年前頃から1台設置された[マルチ・テスタ]は使えたら便利なのになあ・・・と眺めていたものです。
 関東運輸局整備部作製の図を紹介しておきます。
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 数年前から2台になりましたが(10コースの内の2)DSには使え無いとズーット「大型車用」を使わされて来ました。昨年、良くその性能説明を読んだところ、ホイールベース;.4.2 m までと書いてあることを発見しました。車検場の職員が意地悪をしていたとは思いませんが、DSが大きく見えたからでしょう。先回は待望の[マルチテスタ]を使わせてもらいました。これですと、1度車を入れてしまえば、4輪が適当に検査用のローラーに載ってしまう(装置がホイールベースに合わせて動く)上に「指示通り」にペダルを踏めばよいのですから楽なものです。
  今迄は、特に後輪の位置が全く見えずですから「車輪の位置も解らないの」「毎日乗っているんだろ」などと言われても「じっと我慢の」ことで、大抵は降りて自分で押して所定の位置に合わせていたものでした。

■アドバイス
 よく聞いた話ですが、CXでは後輪のブレーキ力が出ないので、車高をMaxにして検査を受けていたそうですが、DSではトランクに荷物を積んでいれば今迄全てOKでした。検査ラインでは「絶対に周囲に気を使わないこと」です。少しまぎまごしている方が、手伝ってくれます。手伝ってもらって平気でいるには「弱みを持っていないこと」です。最も難しいことは、DSをラインに合わせて真っ直ぐにすることです。「言うは易く、行うは難し」です。

( 4)ヘッドライト;上向きの検査
□コメント
 DSのオウナーの方々の内で何%位が民間車検でしょうか? それを確かめるにはヘッドライトのレンズ・カットを見れば明らかです。DSには左側通行用のレンズは無く、英国式に「対称型」しかありません。この対称型にH4バルブを入れてたのでは、検査は合格出来ません。その理由は車検場でのヘッドライト検査用の装置の位置をみれば明らかです。
 本来、ヘッドライトの上向きの照射方向と焦点の位置は、検査をする位置では未だ2焦点であり、ズート先で集まるのであることはご想像して頂けるでしょう。どうしてこのような検査方法が採用されているのか、陸運支局長に理論的に説明を求めましたが、回答はありません。これは、DSだけでは無いようで、バルブのベースを変形させて球のフィラメントの位置を中側へ少し入れる操作を「予備検査屋」は行っています。この意味が長い間解りませんでした。
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 10年以上前に、ふとその理由に気付き、実験してみたところ2mm内側に入れれば2焦点が1つになるのです。車検用のH4を作れば良いのです。古いタイプのH4ではベースをペンチで持ってガスであぶって、ハンダを溶かして2mm奥にずらせます。新しいタイプでは小さな溶接部分をニッパーで切って位置を前に動かしてから、ハンダ付けします。この理論が正しいことは、以後予備検査屋が驚くほどに焦点が明確に出て、当然ながら充分過ぎるだけの明るさを測定しています。車検も当然いつも合格です。「車検用H4球の製作の項参照」

■アドバイス
 ステアリングと連動する内側のランプは配線を外して置けば良く、リンケイジまで外す必要はありません。また、DSの車体の先端はヘッドランプの位置よりも大分前に出ていますから、マルチ・テスタを使う前には、ランプの位置を確認する必要がありました。マルチ・テスタではどう決めているのか未調査です。車検場も独立行政法人になりましたから、人手減らしで簡単になると良いのですが・・・
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by citroends | 2005-05-04 01:29 | ユーザー車検


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