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[オルタネーター関連]
[オルタネータの分解整備と国産品化]
□コメント
エンジン周りがキレイになってくると、オルタネーターとレギュレータが気になって来るもので、特に問題があった訳ではなかったが、GSでの経験もあったし電気には少々自信があるので分解整備をすることにしました。
DSのオルタネータの取り付けには他の車とは違ってウオーター・ポンプからのホースを通すための「取り付け台」があります。これが後の国産品化の折りに工夫を要する元になるのですが、オリジナル・オルタネータでは取り合えず問題にはなりませんが、記憶しておいて下さい。この台はクラッチ・ハウジングに2個所で 14mmボルトで取り付けられていますが、後側はボルト、ナット共に外します。この台には前は普通ですが、後側が普通とは違って、3本ボルトで台と本体後部が直接止められています。
さて、オリジナルに話を戻しましょう。 Ducellier;7.558A4;50Aで、前後のハウジングを固定している3本の長いボルトを抜けば、後のベアリングはハウジングの溝に入っているOリングで固定されているだけなので、前ハウジングとローター、その軸に付くファンとプーリーを残して分離されますが、軸のナットを廻すにはローターをフィルター・レンチで固定すると上手く出来ます。前のベアリングは簡単に抜けましたが、出て来たベアリングが何とNACHI; made in Japanです!これは1度分解したのか、オリジナルが日本製ベアリングなのか不明です? その上、後のOリングが無いのでスフェアの頚シールを切って代用にしました。ベアリングはNSK;6201VVC と 6203VVCで2個で¥600円!やはり分解してみるもので、前がグリース抜け、後がOリング無しでした!「写真」
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■解説 
ここで記載しておきたいことは、上記のオリジナル・オルタネータの分解整備ではないのです。日本での現状では50Aでは不足ですし、機械式のレギュレータでは私には不満が残っていました。GSでもICレギュレータに交換したら電圧が安定した経験があったので、この際、ぜひとも国産オルタネータに交換したかったのです。
そんな折、丁度三菱ミラージュ用の75Aオルタネータが手にはいるチャンスがあったので、早速交換することにしました。しかし、言うは易く・・・で国産の普通の取り付け方法とは全然違うのです。前側は良いのですが、後側は「取り付け台」に本体を直接ボルト止めしなければならないからです。
その為には、後部の固定部分を切断してしまい、その部分に合わせて「取り付け台」に3個の穴を開けて、新しいオルタネータにも基部に 6mmタップで「ねじ溝」を3個切ったのです。これはかなり危険な賭けで、やりそこなえば新しいオルタネータは使い物にならなくなってしまうのです! 何とかオリジナルと同じ取り付け方法になったが、タップを切った後を良く見たら数mmで内部のダイオードに当りそうで「胸を撫で下ろした」次第でした。「写真」しかし、この方法しかありません。ベルトはMITUBOSHI MF:1390で合いました。
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これで機械式のレギュレータは不要になりましたが、ICレギュレータ付きですから、配線の工夫が必要です。うっかりアースを間違えますと一発で壊れてしまいます! また、チャージ・ランプが消えるどころか、逆に明るくなってしまいます! この解決には、ICコネクターにリレーを入れて、発電していればチャージ・ランプ回路が切れる方を選択すれば良いのです。これは昔のSUZUKIに使われていたのを思い出したと電装屋さんが言って、シロウトはいろいろ考えるもんだ・・・と誉められました。
by citroends | 2005-05-04 01:18 | DS の整備と解説


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