[ 再度 Starter-Motor (Solenoid & Relay; Bendix & Benada) を考える]
◇コメント
 BLOG と云うものは、ある「出来事」を日記風に記して公開しているものとされています。そんなせいか、CITROEN DS に関連したものを読ませて頂いても少しも役に立たず、BLOG の持ち主だけに都合の良い代物が多いようです!それも持ち主にその「自覚」があれば兎に角、仲間内だけの情報交換の場でしかないものが見受けられるのは残念なことです!
 かく云う私は、BLOG 形式を使用してどこまで "CITROEN DS BOOK" の作製が可能かを試しているのです。France での Jerome's BLOG がそれに近い形式でしょう。
 今回は、私の「勉強では経験不足」で明確な答えが出せませんでしたので、長年の友人であり、経験豊富な JAVEL さんに教えて頂きました。従って、Starter-Motor に就いては (2006-12) に次いで 2回目になりますので、良く解らない点は、そこに戻って見て下さい。
 さて、問題は Battery が上がって Starter が回らない時に、さらに S.W を ON していると Starter Moter だけが「カラカラ云いながら」また回るというものです。実際には Starter は回っていないようですが・・・私には経験がありませんし、理屈にも合いません。 Solenoid で Pinion Gear が「噛まない」なら、Solenoid 内の Relay も OFF のままですから Starter がまた回ることは無いのですが・・・。
  JAVEL さんのご経験とご見解を是非お読み下さい。キット役に立つことが沢山にあるでしょう。
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◆解説
 Mail でのやりとりをご了解を得て"コピー"してまとめたものです。[ HA-Q] は私の質問です。
[ JAVEL さん] それはギアが飛び出そうとして噛めないでいる音ですよね。それでカカカカカッと音がします。別にエンジンが回っているわけではないと思います。回っているように聴こえるだけなのではないでしょうか? エンジンルームでスターターリレーを押して見ている訳ではないですよね。
 もしエンジンが回っていると言うのでしたら、飛び込んで少し回ってまた戻ってを繰り返してるのでは???でもあまり無いことですね。バッテリーが弱いときは、カチッと音がして飛び込まないか、または飛び込んでゆっくりと回るのが普通ですね。
バッテリーが上がって回らないときに、そのままでモーターが空回りするのはベナダ式スターターが付いているんじゃないでしょうか???? ただこれはバッテリーが新品でもときどき外れます。飛び込めないとウィーンと空回りです。
 それと、スターター内のクラッチが壊れていると、ガーッと空回りしますね。エンジンは回りませんが。
 このような症状のときは、とりあえずバッテリーを交換してみて、それでも症状が変わらないならスターターを交換するという風にしています。それで原因を特定することにしています。
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[ HA-Q] 結果として、バッテリー交換で取り合えず「普通にエンジンが掛かれば」それで良しとして放置して問題はないのでしょうか? それとも「不良のクラッチ部分」の交換を含めてオーバーホールするのでしょうか?DS の場合にはスターター・ソレノイドにある「リレー」を shunt しているものと、いないものがあり、バッテリーにもリレーがあるので「私には疑問」のあるところです。スターターの分解をしたことがありませんので解らないのです・・・
[ JAVEL さん] クラッチが壊れているものはバッテリーを交換しても直ることはありません。ただ、バッテリの確認のために新しいものを付けてみる、なんでもなければ配線を点検して最終的にはスターターの修理あるいは交換をしています。
[ HA-Q] マニアルを調べましたが、「クラッチ」と記載されている部分がありませんが、同じ機能の部分はありますのでそのように理解しましたが、その場合には「この部分」は「壊れている」と考えて良いのでしょう? 昨日、知り合いの電装屋さんに聞きましたら、クラッチはあるそうです!!!
Pinion-Gear と Starter-Motor との「相対的な」回転数により「断続する遠心クラッチ」のようです。 Pinion の直ぐ後にあるようです。そこで 611 の図に〇を書き込んでみました。
[ JAVEL さん] この写真に有るクラッチが壊れるとやっかいです。ときどき壊れますね。修理には数ヶ月も掛るときがあります。直らないよりも良いとは思いますが、どうもパーツを さがすのが大変らしいです。ギャーギャーと空回りしてエンジンがなかなか掛らなくなりますね。
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[ JAVEL さん] DS のスターターには2種類あるのをご存知ですね? ベナダタイプとよばれる、ただの筒だけのやつと、もう一種類は後期の DS に使われている通常のマグネットスイッチ (=Solenoid) が付いた 2 階建てに見えるタイプです。マグネットスイッチ付きは、私達が見慣れている通常のスターターですね。
 ベナダタイプの方は、新品のうちからわりと空回りをします。エンジンを掛けようとしてスターターを回しても、上手に飛び込まないとそのままでグゥーンと空回りです。そうしたら暫くまって再トライ。このタイプはどうもこういうものらしいです。新品をつけたときも同じでしたから。ガッンと勢い良く回ります。
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Battery + 端子にある Relay からの「太い配線」をたどると、Starter と Engine との間を通っていますので、「めくら打ち」で下の写真を撮りました。 Engine-Mount あたりに Camera がヤット入った!3 枚目で成功!ピンボケはお許しのほど!!!そこで判明したのが、 DS23 では Battery(+)-Relay と Solenoid-Relay が重複しているのです!そのことを 611 では Ducellier 6200 A (for DX ; with shunt) と記載してあったのが解りました。この事を JAVEL さんは下の説明でしています。***右側の黄色ペイント端子はダブルになっています。下側が Solenoid 用ですから「独立させ」ます。これを小さなリレーで control するのです。 Battery + 端子から「大きな Relay」 を外して直接配線します。
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[ JAVEL さん] マグネットスイッチ付きスターターには、バッテリーの+端子の巨大なリレーは不要だと思っています。あれは良く壊れますので、私達は外して通常の小型のリレーに改造しています。大きな電流を通すつくりのリレーなので、プラスをスターター本体だけに入れて、マグネットの電源だけを小型のリレーで動かしています。
 ベナダタイプはこれが出来ないので、オリジナルのリレーもしくはそれに相当するものを使っています。 私が見た一番新しいベナダ式を使ったモデルは、68年式のどちらも DS21 Pallas でした。一台はイギリス仕様でもう一台はフランス仕様。それ以降のモデルではベナダは見たことがありません。あまり良いものではありませんね。
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[ JAVEL さん] いつも CX, DS, SM を進化させる方法を考えています。環境との共生はクラシックカー仕事とは相容れないようなものでしょうが、それをなんとかしようとトライしています。今年は排気ガスフル制御をしたキャブ付き SM がきますので、お時間の有るときにご覧になってみてください。
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by citroenDS | 2007-08-12 12:12 | DS の整備と解説


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