[ Clutch Cylinder の分解整備 ; (Ⅱ) 構造と作動]
*** Return-Spring & Piston stroke の計測値から考える ***

◆コメントと解説
 Clutch-Pedal を踏む=(DS では Piston が前進する) 為に要する力の原因は何でしょうか? その大部分は Clutch の Pressure-Plate から来ているのでしょう。 Flywheel の回転力を Clutch-Disc を挟んで Gear-box に伝える為には、 Pressure-Plate で圧着する必要があります。 Mechanical では「大きな踏力」を要しますが、 DS では hydraulic Piston が代わりに行ってくれます。この場合の差は Clutch-Fork のテコ比が同じなので Fork を動かす L 型板と Pedal のテコ比を考慮した Mechanical Power なります。
 参考値としては、ID 19 に於ける Parking-Brake = emergency-Brake が踏力: 50kg とされていますから、この値より少し低いでしょう。
 そこで Clutch-Pedal を踏むに要する「踏力」を例えば、30kg と仮定しますと、DS では Clutch-Cylinder に必要な Fork を押す力が 100kg になるとしましょう。この程度の力は hydraulic Cylinder では「油圧」は低いものです。否、低すぎるレベルなのです。
 下の図では 15.4 inch Perso.-Com. ではほぼ実寸になりますので、 Clutch-Piston 径は 24mm ですから、底面積(S) は 1.2 X 1.2 X 3.14 = ca.4.5 c㎡ になります。
 Return-Spring の圧縮力の 39kg を加えて、F=PS から S= 4.5 , P= 139kg ÷ 4.5 = 31 bar になります。 Suspension 系の約 1/5 になります。
 複雑な配管と Slidevalves を通りますし、初期の DS 19 では「低圧 Pump」 を使用していたこと、Brake-System でも 20bar 程度にまで「低くして」使用していることとも一致しています。

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車体前部の突起に Citroen 工具 2505 T を挿して、体重計との間に Return-Spring を挿んで、体重計の下にパンタグラフ・ジャッキを置き「手で」上げて行くと「完全に圧縮」されるまで「数値」は上昇します。完全に圧縮されると次は車体を上げるのですから「手」では上がらなくなり、 Spring の力と圧縮長が測定されます。写真では、 39kg で 33mm と測定できました。この 33mm は Piston の長さに一致します。 Piston の底部の厚さを考慮すると、 Piston が Nut にぶつからない長さです!
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*** これを応用すると、簡単な "Press" として使えます。***
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by citroenDS | 2007-07-25 12:31 | DS の整備と解説


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