[ Height Corrector を分解する]
*** Height-Corrector 特に Dash-Pot を分解して撮影した写真と解説図とを比べる***
◇コメント
 Height Corrector 実に「偉大なる発明」であると思います。この装置なしに Hydro-pneumatic Suspension は成立しません!
 思い起こせば CG で ACTIVE SUSPENSION に就いての議論を KN 氏としていた時に、Active Suspension が「各種の Sensor」 によって得られた Data を Computer 計算して Suspension Actuator を control する [TIME-LAG] の問題を KN 氏は充分に理解できずに記事を書いて「間違い」をしていました。
 細かい路面の変位に合わせて ACTUATOR=Suspension-Cylinder =車高を変えることの無意味で不可能なことを、最後まで理解できませんでした。今でも多くの Journalists は理解できていません。しかし、多くの Citroenists は何故、CITROEN は Hydro-pneumatic-Suspension を完成することが出来たのかを知っています。
 Height Corrector によって「短い時間の変位」は無視して、ある程度「持続した変位」にのみ対応することの重要性を知っているからです。この問題の解決には、Height-Corrector の持つ "DASHPOT" の働きによっているのであることを「改めて考えること」は、充分に意義のあることでしょう。
 この事実を "WIKIPEDIA" 氏も理解できずに、いまだに [ Citroen DS ] は技術的には、後の自動車史に「何らの影響も残さなかった」と記して改めないのです!!! ACTIVE SUSPENSION は Citroen DS に始まり基本的には完成していたことが解らないのです。
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◆解説
 車高が変化した際に「それを修正する」には、基本的には 1) 高圧油圧回路、 2) リターン回路、 3) Suspension 回路の 3 回路が接続された 3 way Slidevalve があればよいのです。しかしながら、この作動が行われますと「高圧油圧」ですから、あまりにも直ちに修正されてしまい、このような作動が繰り返し行はれますと「返って不安定」なものになってしまいます。
 すなわち「修正の繰り返し」が連続して行はれ、無意味なエネルギー消費が繰り返されるのです。そのためには「一定の時間」持続した場合にのみ「修正」が行はれる必要があります。その時間的な遅れは「修正する時」に必要なのであって、修正が完了した際には「直ちに停止」しなければ修正し過ぎることになり、これもまた不安定なことです。
 従って、Height-Corrector に求められる「条件」は、正常位置 = Neutral から加圧、又は減圧するために Slidevalve が移動する場合に「抵抗」を設けることです。この為には Slidevalve の両側に "C"室と "D"室を設けて LHM で満たしてあります。そして「安定位置」 = Neutral Position から移動するには "DASHPOT" という「大きな抵抗」を受けて時間が遅れてしまうのです。一方で Neutral 位置に戻るのは直ぐでなければなりませんから、この時には Disc-Valve で閉じられていた Bypass が開きますから LHM は容易に移動して "C"室と "D" 室は元のように同じ容積に戻り、Slidevalve は閉じられます。
 この Slidevalve を構成する「外側」と「心棒」は、共に 1 μ の工作精度ですので全体として 3 μ 以内の精度を持っていることは有名です。当然、鉄製で Aluminium-Body に打ち込まれています。この記事は (2006-06)「ID 生産の背景」等にて解説してありますから、参照して下さい。
 ***Height-Corrector は大変高価なものですから (製造価格) Citroen-Fan は 1 個ずつでも解体車から拾って保存して頂きたいものです!!!***
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Ressorts= Spring, Clapets= Disc, Tiroir= Slide, Membranes caoutchouc= Rubber-membrane, Coupelles metaliques= Double metal cups.
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"C" 室と "D" 室は丈夫なゴム膜で作られており、2 枚の鉄製円盤でサンドウィッチされ、金属リングで確りとおさえられています。下の写真では、 Disc-Valve と Spring で Bypass-Hole は閉じられています。左外側に "Dashpot" の孔が見えます。この Height-Corrector は GS 用ですが、配管径以外は全く同一です。Citroen original のゴム質の良さにはいつも驚かされます!
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この反対側の写真には、重要な部品が全て写っています。 Disc-Valve, Dashpot, Slidevalve, Bypass-Hole 等ですが、 Height-Corrector は左右対称ですので、組み立てには問題はありません。
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by citroenDS | 2007-07-19 12:00 | DS の整備と解説


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