[ 新旧の DRIVE-SHAFT & INNER-JOINT の違い]
◇コメント
 暫らくの間、写真のみ UP してありましたので、ご覧下さっていた方々にはおおよその見当はお付のことと思います。DS/ID の等速ジョイントは Inner( Tri-axle) 側は、Wheel の上下動や Steering によっても「等速性」を保っていることができますが、Outer 側は完全には等速性を維持できず、Steering を大きく切った時には「ガクガク」と Steering-Wheel に伝えられます。いずれにせよ、条件によって Driveshaft の長さは変化しているのです。
 その為には、Inner-Joint-Hausing は内部で Tri-axle & Rollers は Driveshaft の長さ方向に可動性を持っている必要性があります。1972-1975 年モデルでは MODELES"D" 1972 No.661,Tome 1 :下図のようになっています。 No.639/5, 1973 にも勿論同じ図がありますが、1956-1970 年までは Inner-Hausing はアルミ合金製ですから構造が全く違います。私の DS 23 '74 では Inner-Dust-Cover のバンドを外せば、そのまま大きな Hub を通って Drive Shaft を抜き出すことが出来ますが、Jerome の ID 19 '66 では Dust-Cover と Housing を一体で Brake Disc から 6 個の Nut を外す必要があるのです。何故、これらの構造変化が必要になったのかを考えているのですが、エンジンの Power UP が当然一つの理由でしょう。 Brake Disc との関係を変えずに強化すれば '72 年からの鉄製の Hausing になるでしょう。初期からの DS/ID ではアルミ合金製の部品が多く使用されていますが、鉄製よりも軽いけれども「コスト高」であることは確実なことです。メンテナンスの容易さは理由になる程ではないでしょう。 その他の変化としては No.639/5 に記載してあるように VIBRATION DAMPERS が付けられたことです。
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11 の Dust-Cover は Rubber 製と Poly-urethane 製があります。Poly-Urethane 製のものは恐らく 1974-75 年モデルに装備されたのでしょう。私の DS 23 は Poly-Urethane 製が付いていました。14 の内の Rollers は古いタイプとは「やや違う形」です!よーく見ると古いほうがほぼ「球形」に成っています。 21 の Dust-Cover ( 三角錐に近い形 )と Hausing とは密閉性が悪いので、普通のバンドでは Grease が高回転で回るので、遠心力により出てきてしまいますので、私は強く締まるネジ式バンドを自作しました。(参照:2005-08-04) 9 の Inner-seal は Manual により形状が違うので注意!入っていない車が意外に多いのに気を付けること!! ▼
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上の写真の Outer-Dust-Cover は最初に付いていた Poly-Urethane 製ですが、数年前に壊れたので( ゴム製より硬いしハブをとおり難い)、下の写真では Rubber 製になっています。 Inner-Joint-Hausing は鉄製で頑丈ですが、かなりの重量です!Grease の漏れを止めるのは至難の業です!
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DS 23 の左側 Driveshaft ですから、少し右側よりも長いのです。 Viburation 防止用の Damper が付いています。ゴム・リングの内側には yellow のマークがあると記載されていますが、汚れて良くわかりません。Outer Dust-Cover は Urethane 製が壊れたので写真は rubber 製です。
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DRIVESHAFT の長さは不等長ですが、左が長いのに Jerome の写真も No.639/5 の図でも左右逆になっているようです・・・ID の DRIVESHAFT には Vibration Damper はありません。美しい仕上がりには驚かされます。
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私は普通に売っている Puller を使って Driveshaft から Tri-Axle を引き抜いていますが、Jerome は Press を使っていました。 DS 23 の Rollers ( balls) は上下両端が「平ら」ですが、DS/ID の '70 年以前のものは「球」に近いものです。 Tri-axle を含めて明らかに形状が違います。
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スプラインの歯数は共に 12 TEETH で同じです。このことより、Driveshaft 自体は同じで、違うのは Roller ( ball ) の形状だけです。
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DS/ID の '70 年以前の Balls は「球」に近いものです。 Housing に打ち込まれている Slide ( liner) は鉄製ですが、この形状もこれに合わせて円柱状になっています。全体的にかなり軽量だと思いますので強度の保持の為に Rib が多くみられます。
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古い形の Inner Hausing と Dust Cover は円形どおしなので、Band が締め易く Grease の滲みもない。 Hausing の組み立ては写真のように先に Dust Cover を取り付けて Driveshaft を差し込んでから、内側から Tri-Axle を組み立てることになります。それにしても beautifull としか言いようがない仕上がりですね・・・
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Grease に就いては、以前に万能グリスでは「柔らか過ぎる」と書きましたが、Jerome の Blog には写真のような製品が載っていました。良く見ると MINERVA : GRAISSE SYNTHTIQUE と書いてあるようですが、日本で売ってはいないでしょう。私は Molybdan Grease にしていますが、Bearing Grease なら良いのでしょう。
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by citroenDS | 2006-11-17 16:25 | DS の整備と解説


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