[DS:1960,61,62の意味?]
 この年代のDSには、DSとしては「猫目」以外の外観上の最大のマイナー・チェンジが行はれています。そのせいでしょうか、この3年間のDSの写真は相対的に「多い」と思はれます。
 そのマイナー・チェンジとは、前フェンダー中央部に「室内換気用の空気取り入れ口」を移動設置したことです。正確を期する為に TOUTES les CITROEN から文章をそのまま転記しますと: De l'avant, la DS 19 1960 est reconnaissable a ses [curieuses] grilles d'aeration sur les ailes. です。この [curieuses] をどう訳すか?で「受け取り方」は違ってくるでしょう。私は「妙なとか、不思議な」と解釈しましたが、「精巧な」と訳すと逆の意味になってしまいますが誤訳でしょう。
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 客観的に見て「妙な形の換気用の格子状金属蓋」と言うのが、正しい訳でしょう。
 この本の記載からすると、DSのみで I D は採用していないようなので、半々としても3年間で約10万台程度です。この程度の台数にしては公式写真の数が多いと感じられます。手元にある写真を紹介しますと、カラー版だけで5枚になります。その内の1枚は「何とCOLLECTION CITROEN=シトロエン社保存」なのです。 ( from: 100 ANS D'AUTOMOBILE FRANCAISE 1884-1984 )
c0019483_1229265.jpg(from: AUTO Histoire No.8, e.p.a.)
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  CABRIOLETの写真が多いのですが、それは1961年から CITROEN 社デザインで CHAPRON 社が造る [ petite serie ]が販売され始めたからでしょう。これらを総合的に考える時、何故一番目立つ場所に「変化」を求めたのでしょうか? そして、そのデザインでCHAPRON に最も美的なモデルを作らせたのでしょうか? そして「美的では無い」とされたからこそ 2~3年で元に戻してしまったのでしょう。 CITROEN 社だからこそ大きな疑問として残ります。
 もう一つ写真から解かることがあります。Berlineではこの「換気口蓋」はステンレス製に写っていますが、Cabriolet ではボディー・カラーに写っていることです。恐らくその方が「おしゃれ」なのでしょう。このことからすると、ミニチュアカーのJ.R.D.のモデルで銀色が吹いてあるのは間違えになります。
 MODEL COMMERCIAL VEHICLES: Cecil Gibson に興味ある記載があります。”H"Fourgon モデルを例にしていますが、C.I.J.が'BRANDT'の販売促進のために作ったモデルを C.I.J.の末期に同じ'BRANDT' モデルを J.R.D.が自社の鋳型で作り続けたことがあるそうです。そのJ.R.D.でさえ1/43モデルを作ったのは 1958-1962 年でしかないことです。Citroen Toy と C.I.J.& J.R.D. との関係や J.R.D. モデルの時期を考える時、J.R.D. DS-Cabriolet は明らかに、実車:DS Cabriolet の Commercial モデルであると考えられます。
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 CHAPRON社特製の CABRIOLET はTOUTES les CITROEN によりますと、1st VERSION は 1958-59 年からで、2枚のドアーはオリジナルDSよりも 18cm 長いとされています。また、このフェンダー換気口も無いボディーを使用しているようです。次回には、DS-Cabriolet に就いて「製造法から」紹介する予定です。
 一方で私の主たる興味は、エンジン・ルームの排熱用に「絶好な位置」なので、もっと長期に存在し続けてくれたらなーなのです。 それにしても 1960~62年に、これらのDSが存在したことは、とても興味のある事実です。勿論、1963年のモデル・チェンジでヘッドライトの内下側に移動しています。
 われわれには「ぬるまっこい」風しか来ない迷惑な太いダクトでしかないのですが・・・ 殆どのオーナーは取り外してしまっているでしょう。
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by citroenDS | 2006-05-07 12:25 | Citroen 資料紹介


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