[DSの方向指示器に就いて]
○コメント
 50の安全性の番外51に於いて、ルーフの高さにあるので他の尾灯類とは見間違えることが無いので安全である、と簡単に記載されているのみですが、私はこの場所に設置した(否、設置しなければならなかった)理由に付いて「頑固な私見」を持っています。
 そのことを述べる前にパーツカタログ;611:TOMEⅡ:5-544/1 を参照しましょう。「図」の如く指示器のホーン型ハウジングには、DM 576 ;-red plastic.と DS 575-15 ;-chromium plated metal.とに分けられていますが、IDのカタログ写真では暗赤色に見えます。DSではご存知のようにステンレス製でルーフ周りのステンレス・トリムに差し込まれています。従ってクロームメッキされた金属製ではありません。
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 次に、ミニカーの紹介、 PRESIDENTIELLE や Chapron Coupe のルーフ後端部分を思い出して下さい。資料にはルーフの材質に就いての記載はありませんが、写真から想像すると一般の車と同様に鉄板で出来ているようです。これらのモデルではルーフに樋がありますから、DSとは違っていると想像して間違いはなさそうです。これらの車では方向指示器の位置がDSとは違いますから別物になります。このように、ミニカーは重要な資料になるのです!
 それでは、DSではどのような構造になっているでしょうか? 先ずルーフはプラスティク製と明確に記載されていますし、実際に私達は自分で確認しています。リヤー・ウインドーの上縁を形成しているものは、鉄板製のクロスメンバーですし、Cピラーは二枚の鉄板プレスとそれに取り付けられたBOOT DOOR(トランクの蓋)の大型ヒンジです。
 そこで、これらの3つの異質の材質部分を接続した後を「巧くごまかす」には「どうしたら良いか」です。一番簡単なのが、この部分の上を奇麗に覆ってしまうことでは無いでしょうか? それが方向指示器の「ハウジング」でしょうと考える訳です。

●解説
 リヤーの方向指示器のバルブ(21 W)を交換していたら、オレンジ色のプラスティック・レンズが落ちてしまいました。接着剤の老化のようで、ゴム系ボンドを全周に、瞬間接着剤を点状に使って(白くならないように)補修しました。[写真」
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 プラスティック用の研磨剤で軽く磨いておいたほうが良いでしょう。ランプ・ユニットが落下して無くならないように、細い針金で内部接続してあります。
 この指示器ランプユニットを外して内部を覗き込みますと、DSの隠された特殊な構造が解ってくるようです。
 この部分は実にDSの屋根裏なのです。上記しましたように、ここにインジケータ・ハウジングを設けたのは、それなりの理由があったと考えるのが妥当でしょう。内部の「写真」を見れば一層明確になると思います。

 DSはこのハウジングがステンレスでなかったら、車全体のデザイン・イメージを崩してしまうでしょう。IDS初期のレンズが突出していたり、ハウジングが着色したプラスティックであるカタログを見るとガッカリしてしまうのは、私だけでしょうか・・・最後はやはりこのデザインで決まりなのですね
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by citroends | 2005-11-06 23:30 | DS の整備と解説


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