[3-394/8[RETURN PIPING & OVER-FLOW PIPING]
◆ RETURN PIPING & OVER-FLOW PIPING.

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◆ 3-394/8 に対応するものであるが、油圧の掛っている [SUSPENSION PIPING] あるいは [FEED PIPING] といわれるものに対して、ここで取り上げるものには油圧は理論的にはゼロである。従って、パイプの材質はゴム、樹脂( Rilsan と書いてある) 配管であり、一部のみ金属配管である。リザーバー・タンクは高い位置にあるので、予想したよりも油圧が残っている事を考えずに、油圧はゼロと思い「大変なトラブル」に悩まされたことは後で書こう。 メイン・アキウムレータからのリターンが最大の油量であり(cut-out 時には高圧ポンプからの全量になる)、その他はサスペンション・シリンダー、ハイトコレクター、ブレーキ回路からの少量のオーバーフローである。これらのオーバーフローした LHM は汚れているから、リターンさせずに捨てている所もある。
 この図で最も興味があるところは、メインアキウムレータとレギュレータが私が変更した位置に記載されているように見える点である。

エピソード
 オルタネータを三菱製にかえたり、クーラーを付けたりしに知り合いの自動車用電装屋に通っていた時のことだ。ここは良質の中古品を完全分解して組み立てている専門店で車をレストアしている者には便利なところだ。エンジンを載せ替えた後でしばらく経っていた。
 何回か通っていたある日、そこの駐車場で LHM が大量に漏れているのに気付いたのだが、どこから漏れているのか「全くわからない」。エンジンの左側でレギュレータのあたりらしいが、自宅に戻って落ち着いて調べなければと思っても、DS の悲しさ!LHM が漏れていては「自走が出来ない」。取り合えず、ワイフにゴルフで牽引してもらうことになった。それにしてもブレーキが効かなければならないから、LHM を注ぎ足しエンジンをチョット掛けては止め、注ぎ足してはとを繰り返しながら、やっとのことで帰宅した。牽引するゴルフは前輪を浮かせながら、こちらは追突しないようにでハラハラであった。DS の一番前のサブ・フレームは少し曲がってしまっていた。
さて、どこから漏れていたのであろうか?

 リザーバタンクに LHM を入れてエンジンをかけると、車高は上がるがレギュレータが cut-out になると、そのあたりからボタボタ漏れてくる。そこで先ずレギュレータを疑うことになった。リターン・ホースを外して、ホースの接続部を分解してシールを交換した過程が下の写真であるが、特に問題点は発見できなかった。
 いろいろいじっている内に、ふと、リターン・ホースを詳しく点検してみると、縦に亀裂のあることを発見した! 今回はレギュレータ本体とゴムホースとは癒着していなかったから、恐らくエンジンを載せ替えた折りにはマイナス・ドライバーでこじって外した時に出来たのであろう。
 それにしても、油圧ゼロとの先入観から全く疑いもしなかった所からオイル漏れが発生しているのを見逃したのだった。
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◆ アドバイス

 一度外したゴムホースは、決して再度使用してはならない。少しばかりのケチがやっかいなトラブルの原因になる!
 cut-out 後の[高圧ポンプ→レギュレータ→リザーバーの回路]では、オイルの流量からしてリターン・パイプでも油圧はゼロでは無いことに注意するべきである。
このリターン・ホースは純正品であると¥9,000位しますが、一般の耐油ホースであれば良く、上手く組み合わせれば¥2,000位でおなじ結果は得られます。
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by citroenDS | 2005-01-13 05:50 | DS の整備と解説


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