[クーリング系の改造;TRY&ERROR]
■解説
 正にタイトルの如くにTRY&ERRORですから、何時でもオリジナルに戻せることを念頭に置いての「改造」です。今でもオリジナルに戻すには半月で可能でしょう。全ての部品は良いコンディションで、木箱に保存してあります。DSのスタイルからも、ラジエーターに如何に能率良く空気を取り入れるかが重要です。しかもラジエーターは前に移動した後でも車のかなり奥に位置していますから、参考にするデザインは TOYOTA SUPRA 3000GT であり、MAZDA RX-7 です。これらの車の最前部の構造は「フロント開口部」から入った空気はラジエーターまでダクトを形成して冷却風を逃さないようにしています。考え方はDSのダクトと同じです。或いはそれ以上にピッタリした構造です。従って、前方へ移動したラジエーターまでのダクトの製作が重要になります。

●ダクトの製作は両サイドは「コルク板」で作り、上面の曲面はアルミ板の梁にビニール・マット(運転席に敷くもの)の裏面をネジ止めにして「写真」のように製作しました。
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 両脇は少し開けてエンジンルームへの換気用にしました。この当りの作業は恐らく真似をする方はいらしゃらないでしょうから、簡略にします。冷却風を取り入れる開口部は意外にも、バンパーが半円形ですので「下方に充分に」開いているのです。細部は正にTRY&ERRORですから、いろいろと、その後に変わって行きます。主としてスポイラーの設置による冷却風の取り入れ増加が目的です。

●エンジン・ルームはギヤ・ボックスの上は「がらがら」に空いています。45mm のゴムホースの接続用の真鍮パイプを数本造っていますし、その内には電動ファン用のサーモスタットが組込まれています。配管はエンジンが前後に数 cm 動きますので曲がりを作って「逃げ」を置くのが常道だそうです。

●研究の為には、少なくても「正確な水温計」の設置が必要です。ここでは、LaMcoの水温計(50ー150℃)をステアリングの右下に新設し、センサーはオリジナルの取り付け場所(ウオーター・ポンプの右下)のネジに合いました。

●最終的にラジエーターの位置の低下が「どうしても心配になり」サブ・ラジエーターとして、水冷オートバイ用の電動ファン付きのものを、オリジナル最上部位置にショート・サーキットとして設置しました。エンジン最上部にサーモスタットを付け、エンジン停止後もタイマーでファンを回します。実は、暖房用のラジエーターが既に存在して「同様の作用」をしています。
このことは、オーバーヒート時に暖房を使用した記事を何度も見聞きしていますね・・・
※このことと全く同様の現象として、ラジエーターが有効に働くとエンジンルームが高温になってしまうのです。
◆最終成績(結果)
1)当然ながら、40-120km/h で走行していると、オーバークール気味になります。本来、サーモスタットがあるのですから80℃以下にはならない筈ですが、小さな隙間がありますから70℃以下になります。これはむしろ「快調」とするべき走行状態です!
2)冬期でも市内走行では80℃程度になり、渋滞気味ですと90℃近くになりファンが回ることがあります。停車後もこの状態では電動ファンはかなり長く回っています。
3)夏季の環八走行(かなりの渋滞)でも何とかなり、90℃以上になることは先ずありません。しかしながら、キャブレーターの調子は「良好とは言えない」状態になります。(時々スローが不安定になる)要するに、水温は95℃以上にはならないのですが(後述しますが、小型のクーラーを付けています)エンジンルームの温度上昇のために、キヤブレーターに影響が出るのは改善されたとは言えない! これが客観的事実です。LHMの粘度の低下によるクラッチの接続が早くなりますから、その調整と燃料を濃くする必要があります。
4)20年以上前に、国産車でもラジエーターを冷やすファンを追加する記事やキャブレーターをファンで直接冷却する記事を「自動車工学」で読んだことがあります。DXではエンジン回転がクラッチ・コントロールに直結しますので、水温のコントロールに成功しても、あまりメリットが無いのです。勿論、私はDSで真夏の大渋滞の中に乗り出すつもりはありませんから(現在の新車でもその気は無い!)、現在のままで満足しているのですが、やはり自動車の設計に関わるような実験は難しいものであると思いました。これからは、逆に「どれだけ簡略化」が出来るかを考えて行こうと思います。
5)ラジエーターが正規の位置に無いことは、整備性を考えると捨て難いメリットです。
キャブレーターのファンによる直接冷却も、次のテーマでしょう。
6)ここで思い出すのは、DXにクーラーを付けたがるのは日本人と米国人だけだとの言葉と、フランスのIDSクラブの友人からベルギーではフロント・フェンダー後方にエンジンルームの熱気抜きを造っている・・・と聞いたことでした。要するにオーバーヒート対策は、エンジンルームの熱気の排気対策でもあるのです。
※このことは、GSでも随分苦労したことでしたが、こんなことを勝手に書いていられるのもブログの良い所でしょうね。 このようなことは、HYBRIDでは絶対に起こらないでしょうから、旧盆の大渋滞に最も適した車である点も有意義ですね・・・
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by citroenDS | 2005-08-10 23:21 | DS の整備と解説


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