[ウオーター・ポンプの交換]
□コメント
 S工場でエンジンを載せ換えた時に、同時に輸入しておいたウオーター・ポンプの交換もしました。それはCXのポンプの寿命が6万 km 程度と聞いていたからですが、交換した結果からは全くその必要は無かったようです。外したポンプのベアリングやシール類に異常はなく、そのまま保存することにしました。ウオーター・ポンプの交換はその位置からも自分で直ぐに出来るものです。水流の早い場所には「水垢」は無いものです。
 パーツナンバー;5 522 434.£ 75: ダブル・プーリー付きです。古いものの本体には、DX 231 298A と刻印されていました。JBMで交換修理の時には、古いオリジナル・パーツは大切です。

■解説
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 新しいウオーター・ポンプとそのエンジンへの取り付け状態は「写真」のようです。この前部に冷却ファンが4本ネジで取り付けられます。後方にあるサーモスタットには水垢がかなり付着しています。これは分解図を見ると、円筒形のユニットであるように思えましたが、上部のサークリップを外してサーモスタットのみを交換するものです。他に交換するべきものは、ラジエーター・ホースで、アッパーホース;DX 235103A.¥ 6,970. ロワーホース;DX 23511A. ¥ 3,140 (SEIBU)でした。「写真」
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 JBMの[ Rebuilt Water Pumps ]解説書を参考にして、より具体的な構造と交換方法を紹介してみますと、ウオーター・ポンプの問題点は回転部分のシールであることは当然で、この部分に"Sealed on one side Bearing"を使用し、その前方に"Inner Cavity with Grease"があり、ポンプの外上にある小さな孔と下側にあるドレーンとが、この部屋につながっています。上の小孔にはエンジン・オイルの交換時に2、3滴のオイルを入れる必要があります。オイルを入れるとポンプ軸の錆を防ぎ、内部の汚れをドレーン・プラグから外に出しますから、これにつないだチューブからオイルがエンジン下に落ちるのを観察してみるようにと書いてあります。
 今迄意識していなかったので、この事実を確かめるために、UPしてからノズルを付けてCRCを上の孔に吹き込みましたら、ドレーン・チューブから直ぐにサーット流れ出るのが見えました。JBMの記事から「ポンプの断面図」を転載しておきます。
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●ポンプの交換時には、ラジエーターを外して、古いガスケットを丁寧に除去して、新しいガスケットに少量のシリコン・シーラントを塗って静かに組立てなさいと書いてあります。JBM特製のロワーホースを使うと良好であると「商売人」です。$15。実際、ホースが短いのに、径が異なる特殊なものです。
 JBMでは、全て「交換が基本」です( EXCHNGE BASIS )ので、オリジナルのポンプを送って修理組立になります。 2 Groove rebuit; $ 20, 3 Groove rebuit; $ 40 とありますが、安過ぎる?のではと思います・・・

◆サーモスタットに付いて
  No 639/5 よりデータを示します。"CALORSTAT " V 28-5950 で開き始めるのが79±1.5 ℃で完全に開くのが 90℃で、反応時間が50秒と記載されています。これは、サーモスタットを取り出して、湯に浸けてテストする時に必要なデータです。
 実車では最初の写真のように、ウオーター・ポンプのエンジン側マウントの上にネジ込まれているように見えますし、事実アルミと鉄との境目はありますが、廻せどビクトモしません。仕方なくと言うよりは、本来、上面のサークリップを外して、サーモスタットのみを上に取り出すのでしょう。本体には多少の水垢が付いているだけで問題はなさそうですが、下のゴム・パッキンが「水ぶくれ」でボロボロ! なので、水道用補修品から探しましょう。55 mm 径、1.5 mm 厚のドーナッツ形ものがありましたので加工して使いました。
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 サーモスタットを磨きますと、CALORSTAT;V??234 79°の刻印がありました。DIY屋で探しますと「写真」のような標準品があり 54 mm 径で 82°という意味でしょう。これらの2個を割り箸に通して手鍋の湯に浸けてテストしてみますと、DSの方が低温で素早く開き、国産品は 80°から「ゆっくり」と開き始めて、90°で全開になりましたので、DS用の方が適当でしょう。DSでは明らかに「出口制御式」ですから(ラジエーターへの出口;82-88℃)国産品でもOKと思います。開口径がDS用よりもかなり大きいのです。
 その後、夏用の75℃があると知り、純正品;CALORSTAT:1-U, 5 414 365 (6243)を入手して使っています。

▲ラジエーター・キャップに付いて
 JBMのアドバイスに4 pound Cap 以上のキャップを知らずに使っている人を見かける・・・と書いてあるのですが、沸点を120℃程度に上げるのですから1bar 少々であると思うのですが・・・
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by citroenDS | 2005-08-15 00:25 | DS の整備と解説


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