[オイル・フィルターの交換]
■コメント
 現在の車と違って、DSではカートリッジのみの交換では無くて、オイルパンの底にある蓋を取り除いて、カップの中のフィルター・エレメントを下側に落として取り出すのですから、当然、エンジンオイルを先に抜いておかなければなりません。油圧ポンプの内部はロッカーと同じ程度に「薄い汚れの一皮」は付いています。かなりの走行距離ですから、この汚れの一皮によって摩耗が埋められているのではないでしょうか? そんな考えからエンジン・フラッシングをするのは止めにしました。良いオイルを頻繁に換えれば、同じ効果は得られるでしょう。このように書くと「良いオイルとは何ぞや?」との議論が始まるでしょうから、取り合えず「保留にして」置きましょう。
 フィルター交換は前記のように、オイルパンの底の蓋を開けて真下に取り出すのですから、ピットで余裕を持って行いたいものです。しかし、そのような条件を皆が持っている訳ではないでしょうから、車高を一度MAXにしてから「ジャッキ等で必ず車体を支えてから」作業をしなければなりません。
 私も何時も 別荘の Mt.Fuji-Garage のピットで作業出来る訳ではないので、例の如くに「ゴザを敷いての、もぐり」になりますから、ぎりぎり一杯の余裕無しの「作業条件」で書きましょう。その方が多くの方々のお役に立つでしょう。慣れれば、それ程の作業ではありませんが、良く注意して行う必要があります。
 エンジンオイルをドレンから抜く前には少しアイドリングをして、温かくしてから抜いて1時間位滴下しておきます。スフェアの項で記載しましたように、車高はMAXの一段下を推薦しています! その後、出来ればエンジンをかけて車高をMAXにして(既に車高は高くなっているのですし、短時間ですから問題はありません)左側から作業する都合から、左側を高くして右側を低く斜めにします。何回も左側からもぐり込み、出入りする作業だからです! 巧く正しい位置に入れるのは「けっこう厄介な仕事なのですよ!」。エンジン・オイルがらみの「潜り作業」はオイルの後始末が「やっかい」ですから・・・。

□解説
 オイルフィルター・エレメント:5 414 484 ; ¥ 2,260,に比べて、同時に交換するエレメント・シール:24 888 009 ; ¥3,100. エレメント・パッキン:5 412 823 ;¥390, リング・シール:24 941 009 ;¥420 ,合計で ¥3,910 と、これらの方が相対的に高いのです (SEIBU)。その為か? エレメント交換はしても、他のシール類の交換はフランスでもやっていなかったようです。(単なるケチ精神か?)「写真」
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 米国ではJBMの価格表では、OIL-FILTER,/DS:(BALDWIN) B001: $ 8.05: CASE/12:$ 68.75. OIL- FILTER,GAST,PAK,:4.75 とかなり安価ですので、私は BALDWIN をケースで買いました。この値段で買っておいて、頻繁に交換した方が良いのではないでしょうか・・・(BALDWIN FILTERS : P-144, Replace: Citroen N223/1: AC-38: Purflux L-108)
 フランス流はエレメント・シールを外蓋にバスボンドのような接着剤で貼り付けて何度も使用していたと思われます。私もこの流儀でフィルター・エレメントのみの交換にしています。勿論、ゴム・パッキンの状態(弾力性の点検)を交換の都度調べています。ケース内の下側のカップ(金網付で赤△印のある方)の外縁に入るOリングは、最初の交換の時には固着していて「どこにあるのか不明?」だったので苦労しました。恐らく、フランスでは一度も交換しなかったのでしょう。
 内側のカップの上にオイル・フィルターを入れて、エンジン側に正確に真っ直ぐ上にいれますが、潜っての作業ですと「かなりの注意」を要します。作業する「目」との距離が近過ぎるのです(老眼はつらい!)。慣れるまでは「注意して」下さい。注意深くフィルターをいれたらば、赤△印付きの下側のカップをオイルパンにもある△印に合わせて(△の向かい合いでは無い!△の同じ向きでの最接近ですから日本人には違和感があります!)から、左右に廻すと内部の突起が合って動かない場所があるのを確認するのが大切です!!!そこで真っ直ぐに注意深くネジを締めます。
 すべてがOKならば、オイルパンに一番外側のシール付き円盤を8本ボルトで締め付けて終了です。エンジン・オイルを入れ、エンジンをかけて油圧SWが消えるのを確認して完了です。潜って狭い場所で上を向いての作業ですから苦労します。ピットやリフトアップしての作業でないと、あまりやりたい作業ではありません! 現在のようなカートリジのみの交換で済むのが如何に楽であるかが解ります。「写真参照」
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▲アドバイス
 慣れるまでは、リフトアップ出来るガレージがあれば、借りて作業をした方が良いと思います。オイルで汚れ易いのと下側からの目に近い作業ですので、つらくて錯覚を起こし易いからです。数回やって慣れれば「潜って作業は出来ます」。それまでの訓練には注意するほうが良いでしょう。
 その理由は、巧くフィルターが入らずに、カップとケースとの間に隙間が出来ていますと、ポンプが空転しているのと同じで、油圧が正常よりも「低下して」しまいますから「油圧警告灯」が点灯しますが、油温が低い時やエンジン回転が比較的高いと点灯しませんので注意が必要です。「油圧が低い」と言っても要は「循環オイル」の不足ですから、エンジンにダメージを与えてしまいます!

◎米国のクラブ誌の記事やJBMによりますと、シトロエンの油圧SWは弱くてオイル漏れが多いので、他のアメ車のSWを流用するようにとのアドバイスと、その為のアダプターを売っています。単なるネジ径の変換用です。確かに私もGSで何回か経験していますし、普通には壊れる部品ではないのですから嘘ではないでしょう。米国ではオイル漏れ=死?である意識は強いのです・・・ (E005:OIL-SWICH/ADAPT. $ 10. JBM-STEEL)
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by citroends | 2005-07-01 13:30 | DS の整備と解説


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