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[ 新旧 Starter-Motor & Relay ]
[ Starter-Motor には Bendix-Type と Solenoid-Type がある ]
◇コメント
 DE Engine の Starter-Morter の Pinion-Gear が Flywheel の Ring-Gear に飛び込んで、 Engine を始動するには Bendix 製の Starter-Drive が使われていますが、これは実に Traction Avant 11, 15 用と同じなのです!その為、 Starter-Motor には Relay が組み込まれていないので、別に Battery の(+) 端子に Relay があるのです!
 また、Solenoid-Type でも普通には組み込まれている Relay が Battery(+) 端子に残りました。 Traction Avant からの歴史をひきずっているとは思いもしませんでした! 知らない事って多いものですね・・・
◆解説
 まず「大車林」で「スターター」を調べてみました。モーターにピニオンギヤが装着され、フライホイールのリングギヤを駆動してエンジンを始動する。ピニオンギヤとリングギヤとの連結はエンジン始動と共に解除される。その方式には (1) 電磁押込み式と、ピニオンギヤのイナーシャによる (2) Bendix 式があり、耐久性と衝撃音の点から、電磁押込み式が主流である。
 次に「スターター・リレー」を引くと、スターターには大電流が必要であるため、リレースイッチを用いて電流の断続を行う。ピニオン・ギヤをリング・ギヤに押し込んで噛み合わせた後にスターターが本格的に回転し、エンジンを駆動するようにアクチュエーターとリレーとを兼用している。・・・とあります。 「アクチュエーター」と乱発するのはキライです! 電磁石の吸引力を利用した装置と書けば良い!
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私は (2) の Bendix 式スターターを知らなかったので、どのように作動するのか解らないので Jerome が作動させるのを見るのが楽しみだ!
 ・・・と書いている内に Test-Bench で ENGINE START が行はれています!実に、smooth に始動しました。 VIDEO が見られます!(2006-12-28)
Bendix の箱に Lanceur と書いてあるので、多分 Pinion を発射するのでしょうか??
 Starter-Drive の図は偶然持っていました Traction Avant 11,15. の Parts-Catalogue ( DEPANOTO社 ) を調べて見つけました。 BENDIX 製だけでなく BENADA 製もあったようです。
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組み立て直前の Bendix Starter-Drive 付き Paris-Rhone: D10 B38 Starter-Motor ですが、見事な仕上がりは写真と共に"wonderful"ですね!!!彼の写真も最近非常に上達したと思います!!!それにしても、古い Bendix: Starter-Drive は充分に使用可能に見えたのですが・・・ Brush は交換するのは常識です。この写真では Brushes の位置が 90° になっていますが、本来は 180° で対向している筈です。これは 6V 用を 12V 用に「変更」したからでしょう。 Speed の調整です!
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(1) の電磁押込み式 = Solenoid 式の事ですから、これしか知らなかったのです。但し、何故 DS では Solenoid と Relay とが分離しているのか?不思議に思っていました。これに就いては下図 ( 普通の Solenoid 式 ) を示しましたが、[ RED-OVAL-MARK ] の Relay 部分は Solenoid の後にありますが DS でも Battery の (+) 端子との両方を直列に使っているようです。また、Solenoid 内部の Relay は使わないものもあるようです?私の DS-Relay の写真で示しましたが、蓋を取ったところです。大電流のために接点が大型の「菊花状」です。底部の押しボタンで手動式に ON 出来るので便利です。
 Pinion の後に spring と組み合わせた部分に Clutch があるようです。多分、あるとすれば「遠心クラッチ」以外に考えられません・・・

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この一覧表は DS Club Deutschland e.V., DS Club Osterreich, Citroen DS Club Suisse の合同誌である Hydraulische Presse "HP" で、私の"What's DS ?" を紹介してくれた Magazine に載っていたものです。実際に私が Starter の Brushes の数が 2 個か? 4 個か調べていた時にであったら良かったのですが、載っている私の本と写真は Gear-Box と共にですから何年も後のことでした。この表によると、日本の DS21,23 HA に載っている Starter-Motor は→3/72; Paris Rhone D 10 E 52: 7/73→Paris Rhone D 10 E 60 か Ducellier 6200A になります。
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私の DS23 の Starter-Motor: Ducellier 6200A を載せましたが、これが Solenoid 式です。外観的には一般的なものですが、Solenoid の内部に Relay があるようですが使用していないようです。 4-Brushes です!しかし、No.611 の記載では 6200A には Solenoid with "shunt" と書いてあり、6225A には Solenoid without "shunt" との記載がありますので、注意を要します!
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66~69 年までの車種に就いてと、9/66 年以降は下の一覧表があります。 Parts Number は DS 533-01, 5 402 233 ですので、 Jerome の車種に近いものです。おそらく Bendix-Type が多いのでしょう。
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DE Engine の Pinion-Gear と Ring-Gear ですが、写真が実にキレイで解かりやすく撮れています。 "wonderfull" の連発です!!!
 Pinion-Gear が飛び込み易いように Pinion-Gear の先端部の角を取ってあるだけではなく、 Ring-Gear の歯 ( teeth ) の「回転方向とは逆の角」が斜めになっています。 Engine-Mount の Engine 側取付部の形状が少し違うことに気付きました。もともと ORANGE-Color なのでしょうか?多分、彼は original を変更しませんのでこの色なんでしょう。
 このような写真は DS/ID の外観の写真以上に "Beautifull" と思います。写真集としてまとめたいものですね・・・ "Don't you publish the Photo-Album of Mechanical-ART, Jerome ? 
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by citroenDS | 2006-12-26 19:30 | DS の整備と解説


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